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時間対効果

時間対効果

現在、情報システムの導入を検討する上で、費用対効果(IT-ROI)を見積もることは、大変重要なことです。しかし“費用”だけに目を奪われていては、危険です。

当該の情報システムが完成したころには、更に技術が進歩していたり、もう既に他社が先を越して、酷似のシステムが市場に導入されていたり、という状況も現実にありえることではないでしょうか。
そこで、さらに検討すべき要素として考えなくてはいけないものがあります。

それは、『時間』です。時間対効果と言うべきでしょうか。

費用からみた効果と時間からみた効果を、同時に検討しなければ、その導入自体、意味を持たないことになります。

ここで敢えて、『効果』を『効用』という言葉に置き換えてみます。
ここで言う『効用』とは、導入を検討している顧客は、新しい情報システムそのものを欲しているのではなく、その情報システムを利用することによって、実現するであろう『売上UP・利潤拡大・コスト削減』などを求めているということです。

では、費用と時間をどうバランスをとればいいのでしょうか。“時は金なり”という言葉がありますが、時間の方が、お金よりも遥かに価値があることはおわかり頂けると思います。
費用は、回収できても時間は取り戻せません。ある意味「掛け捨て」です。

各社様々な思惑があり、情報システムの導入を検討されているかと思います。お金が余って余って仕方ないという企業は稀少でしょう。

大切なお金と貴重な時間の配分の検討は、“目的”を明確にすることが先決であり、肝でもあります。

費用も時間も、かければかける程、それは重厚で機能豊富なシステムができあがることでしょう。しかし、本当にそれ程のものが必要なのでしょうか。

当然、“目的”という一言で片付くほど、単純なものではありませんが、多くの失敗プロジェクトの原因に、この“目的”の曖昧さが挙げられます。

  • 目的が曖昧なまま、計画を立ててませんか?
  • 本来、手段であることが目的化していませんか?
  • 定めた目的は、作り手に対して「理解と共有」を得ていますか?
  • 本来のシステム利用者の意見(現場の声)が反映されていますか?

プロジェクトが遅れ、先延ばしになれば、費用がかさむ事をまず思い浮かべるかもしれませんが、使いたいタイミングに使えないこと、つまりは儲けるタイミングを逃すということは、ビジネスの上では、重事であります。

場合によっては得られたであろう利益が得られなく(機会損失)、残されたのは、積もり積もった費用と過ぎ去った時間だけ。ということにも成りかねません。

そのようなことにならないように、まず目的を明確にし、綿密な戦略のもと、はじき出したサイズのシステムを導入するべきです。

経済品質の範囲で…

昨今のIT技術では、上手く設計されていることが前提になりますが、後から肉付け(機能追加)していくことは容易です。
まずは、軸となるものを作り上げることを考えましょう。

また、プロジェクトを成功させる、もう一つの課題となるものに“品質”があります。品質に関し言えば、最適品質ではなく、経済品質の範囲で、やるべきです。限られた費用と時間の範囲でのMAX品質です。

こちらは、作り手の問題となる要素が多く含まれていますが、それを任せっきりにして、品質を確保することは、余程の信頼と実績がない限りおそらく不可能でしょう。もしそのような関係が存在していたとしても厳格に管理(モニタリング)する必要はあると思います。

『プロジェクトの成功とは、期待される効用を上回ること』

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